NVIDIAは米国時間5月21日、2021会計年度第1四半期(4月26日締め)の業績を発表した。データセンター事業の四半期売上高が初めて10億ドルを上回った。バーティカルインダストリーとハイパースケール関連の需要がけん引した。
第1四半期は非GAAPベースの1株当たり利益が1.80ドルで、売上高は前年同期比39%増の30億8000万ドルだった。
アナリストは1株当たり利益を1.68ドル、売上高を29億8000万ドルと予想していた。
最高経営責任者(CEO)のJensen Huang氏は声明で、「素晴らしい業績を達成できた。Mellanoxの買収が、クラウドとデータセンター分野の機会を拡大した。当社は次世代GPUアーキテクチャー『NVIDIA Ampere』の発表と出荷により、人工知能(AI)コンピューティングの水準を引き上げた。またデジタルで実施したGTCカンファレンスには、過去最多の開発者が集まり、NVIDIAのGPUコンピューティングの導入が加速していることが浮き彫りになった」と述べた。
「NVIDIAは、クラウドコンピューティングとAIという現代の最も強力なテクノロジーを前進させる上で、優位な立場にある」(同氏)
グラフィックス分野の売上高は、前年同期比25%増の19億1000万ドルだった。
コンピューティング&ネットワーキング分野の売上高は、前年同期比69%増の11億7000万ドルだった。
マーケットプラットフォームで見ると、ゲーミングの売上高は前年同期比27%増の13億4000万ドルとなった。
データセンターの売上高は、前年同期比80%増、前期比18%増の11億4000万ドルだった。
プロフェッショナルビジュアライゼーションの売上高は、前年同期比15%増の3億700万ドルだった。ノートPCとデスクトップワークステーションが堅調だった。
オートモーティブの売上高は、主として旧式インフォテインメントの売上高低迷を反映し、前年同期比7%減の1億5500万ドルとなった。
OEMとその他の売上高は、前年同期比39%増の1億3800万ドルだった。
NVIDIAは第1四半期に、9800万ドルの配当金を支払った。
同社は第2四半期について、売上高は36億5000万ドルでプラスマイナス2%になる見通しとしている。またMellanoxの売上高が総売上高で占める割合は、12%前後になると予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。