欧州刑事警察機構(Europol)の欧州サイバー犯罪センター(EC3:European Cybercrime Centre)と大手コンサルタント会社Capgemini Netherlandsは現地時間5月26日、新たなサイバーセキュリティ啓蒙(けいもう)キャンペーンや、脅威インテリジェンスに関する既存のコラボレーションの拡充に向け、互いのリソースを提供し合うことで合意し、覚書(MoU)を交わしたと発表した。
EC3は今回の合意について、新たな「共同演習や、キャパシティーの増強、予防キャンペーン」を念頭に置いたものだと述べた。
EuropolとCapgeminiは、脅威インテリジェンスのやり取りを活発化させるとともに、サイバーセキュリティのシミュレーションを実施し、サイバーセキュリティの意識向上に向けた新たなキャンペーンを実施することで、官民一体となって取り組んでいきたいと考えている。新型コロナウイルスのパンデミックによって引き起こされた混乱に乗じて、犯罪者らが私腹を肥やそうとしているなか、こういったキャンペーンはより重要性を増しているはずだ。
Capgeminiは既に、「The No More Ransom Project」というプロジェクトに参加している。このプロジェクトは、ランサムウェアという特にたちの悪いマルウェアの被害に遭ったコンシューマーらに対して、無償で復号ツールを提供するというものだ。No More Ransomは2016年7月に立ち上げられた。ユーロポールのE3、オランダ国家警察、McAfee(発足時はIntel Security)、Kaspersky Labらがパートナーとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。