編集部からのお知らせ
Pick up! ローコード開発の行方
「これからの企業IT」の記事はこちら

ランサムウェア被害からの復旧コスト、身代金を支払えばより高く--Sophos調査

Danny Palmer (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-05-22 06:30

 ランサムウェアが危険なのは、多くの場合、被害者が身代金を支払う以外に選択肢はないと思ってしまうからだ。特に、ほかの選択肢を選んだ場合、ネットワークをゼロから再構築しなければならず、数週間、数カ月間にわたって業務ができなくなるような場合にはそう感じてしまう。

 しかし、「WannaCry」の世界的な流行から3年経ってSophosが発表したレポート「State of Ransomeware 2020」によれば、サイバー犯罪者に身代金を支払った場合の復旧のコストは、実際には2倍になる可能性があるという。

 ランサムウェアの攻撃を受けた組織を調査したところ、身代金を支払った組織の被害額は平均で140万ドル(約1億5000万円)だったが、要求に従わなかった組織の被害額は、その約半分の73万2000ドルだったことが分かった。

 これは多くの場合、攻撃者から暗号鍵を手に入れても、問題が簡単に解決できるわけではないためだ。身代金を支払った上に、金銭を支払ってもロックダウンされたままのネットワークがあれば、その一部を復旧する上で追加費用が必要になる。

 レポートによれば、被害を受けた企業の4社に1社が、ファイルを取り戻すために身代金を支払ったと答えている。攻撃者にとってランサムウェアが有効な戦術であり続けている理由の1つはそのことにある。被害企業は数十万ドル単位の身代金の支払いに応じることもあり、それがサイバー犯罪者が攻撃を続ける動機になっている。また、攻撃者の正体を突き止めることも難しい場合が多い。

 しかも、攻撃者が再び同じ組織を攻撃することさえある。これは、それらの組織が適切なセキュリティインフラを持っておらず、その一度は身代金を支払ったことを攻撃者が知っているためだ。

 SophosのプリンシパルリサーチサイエンティストChester Wisniewski氏は米ZDNetに対し、「(一度身代金を支払えば)、身代金を支払うことに抵抗がない組織として狙いをつけられ、将来再び標的になってしまう可能性がある」と述べている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    社員の生産性を約2倍まで向上、注目の企業事例から学ぶDX成功のポイント

  2. コミュニケーション

    真の顧客理解でCX向上を実現、いまさら聞けない「データドリブンマーケティング」入門

  3. クラウドコンピューティング

    家庭向けIoT製品の普及とともに拡大するセキュリティとプライバシー問題─解決策を知ろう

  4. クラウドコンピューティング

    クラウドの障害対策を徹底解説!4つの方法とメリット、デメリット

  5. セキュリティ

    サイバー犯罪の標的となるMicrosoft製品、2019年に悪用された脆弱性リストからの考察

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]