AWSとSlackが複数年のパートナーシップ契約--通話機能に「Amazon Chime」の技術活用など

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-06-05 10:33

 Slackと Amazon Web Services(AWS)は米国時間6月4日、クラウドサービスや製品統合を対象とする複数年にわたるパートナーシップ契約を締結したと発表した。

 契約の主な内容は以下の通りだ。

  • Slackは「Slackコール」のすべての音声通話およびビデオ通話の機能を「Amazon Chime」に移行する。Chimeのソフトウェア開発キット(SDK)によってSlackコールの音声通話機能やビデオ通話機能、画面共有機能をネイティブなかたちで強化できるようになる。
  • Slackは引き続きAWSを推奨クラウドプロバイダーとし、その多くのサービスを使用する。
  • AWSはチームのコミュニケーションツールとして「Slack」を採用する。
  • 「Slack Enterprise Key Management(EKM)」は、暗号鍵の分配と統制に「AWS Key Management Service」を活用する。
  • 両社は製品の統合と相互運用性にもさらに力を注いでいく。

 SlackにとってAWSとのパートナーシップは、競合他社と戦っていく上での手軽な戦略と言える。また、SlackはAWSによって、Zoomのような大規模展開が可能になる。さらに、AWSは「Microsoft Azure」、Slackは「Microsoft Teams」という競合製品でMicrosoftとライバル関係にある。

 さらに両社は、「AWS Chatbot」をSlackに統合するとしている。また、「Amazon AppFlow」とSlackを統合することで、AWSサービス群と複数のSlackチャンネルを1つのフローにまとめ、双方向のデータ移送を可能にするという。

Slack
提供:Slack

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]