横河レンタ・リースは6月11日、Windows 10運用ソリューション「Flex Work Place Unifier Cast」の最新版(v.5.8.4)の提供を開始した。新たに、テレワーク環境下のPCのOS更新を管理できるようにしている。
Unifier Castは、半年や月次などのタイミングで公開される数GBにもなるWindows 10のアップデータを自動的に取得し、きめ細かいデータブロックとしてネットワーク上の端末に再配信することで帯域の負荷を軽減する。最新版では、アプリケーション管理・統制ツール「Flex Work Place AppSelf」と連携し、自宅などのテレワーク環境における端末でのWindowsアップデートを管理できるようになる。
更新管理の仕組み
同社サービス&ソフトウェア事業部 推進課長の福田大次郎氏によれば、新型コロナウイルス感染症対策でのテレワーク導入拡大で、Windowsの更新運用に支障が出ているという。例えば、通常だとオフィスのLANに接続した場合にのみ行っているWindowsの更新が行えないケースがあり、従業員が自宅のインターネット回線で直接行ってしまうと統制を確保できなくなる。また、VPN回線を経由したテレワーク環境ではWindowsを更新する際に帯域が圧迫されて、業務システムの稼働に支障を来す恐れがある。実際に複数のユーザー企業からも相談が寄せられているという。
このためUnifier Castの最新版では、VPN接続をすることなく管理者が許可したアップデータのみをインターネット経由で従業員自身がダウンロードし、在宅勤務中のPCでWindowsアップデートが適切に行えるようにした。この他に最新版では、Windowsアップデート失敗時のインテリジェンス機能を追加した。バージョンが古くアップデート失敗の原因となったアプリケーションを管理者に通知する。また、ボリュームライセンスではできなかったOffice 2019のC2R形式のアップデートにも対応した。