ワークスモバイルジャパンは、アルテ サロン ホールディングスがヘアサロン「Ash」「NYNY」で働く約2000人の美容師に「LINE WORKS」を導入したと発表した。本社と店舗・スタッフ間の情報共有や新人教育で活用しており、業務効率・美容技術を向上させたという。
アルテ サロン ホールディングスは、美容師がグループから離脱することなく独立できる、のれん分け型フランチャイズ事業を手掛ける企業。グループ会社のアッシュ、ニューヨーク・ニューヨークを通して、Ashを首都圏を中心に126店舗 、NYNYを関西圏に29店舗運営している。
美容技術研修用の教材動画を「掲示板」で共有(左)、本社への問い合わせにチャットボットが自動応対(右)(出典:ワークスモバイルジャパン)
両サロンでは、4月の緊急事態宣言を受けて全店を休業した際、約200人の新入社員をはじめとする若手社員(美容師)への教育にLINE WORKSを利用した。社内で特に技術力の高い美容師がシャンプーやヘアカットなどの教材動画を撮影し、LINE WORKSの「掲示板」で共有している。また、動画を視聴した新人・若手社員も実演動画をアップロードし、アドバイスを受けながら技術を磨いている。なお、休業期間における動画の総再生時間は1000時間を超えたという。
さらに、「LINE WORKS 認定サービスパートナー」の企業ギブリーが提供するAI(人工知能)アシスタント作成ツール「PEP(ペップ)」を用いて、社内の問い合わせや資料探しなどに自動応対するチャットボットを作成し、LINE WORKSに連携させている。これにより、店舗から本社への問い合わせが大幅に減少し、業務効率が向上したとのことだ。
AshとNYNYでは、本社と店舗・スタッフ間の情報共有、契約書や注文書などの書類のやりとりに加え、オーナーや美容スタッフ同士の業務連絡もLINE WORKSに一本化した。従来のFAXや電話に比べてスムーズな情報共有が可能となり、シャドーITの防止にも寄与しているという。
両サロンでは複数の機能を使い分けており、本社から店長やオーナーへの連絡には「トーク」、約1500人のスタッフへの一斉連絡には「掲示板」を活用している。コロナ禍における店舗休業時には、スタッフのメンタルケアを目的に「アンケート」を使ってコミュニケーションを取っていた。