SASとKPMGは、北米、欧州、東南アジアに焦点を絞ったクラウドアクセラレーションセンターの設立計画を発表した。両社は同センターを起点として協力し、SASユーザーの迅速なクラウド移行を支援していく。
これらのセンターでは、現在グローバル企業が直面している課題への積極的な対応として、設計からアーキテクチャー、実装に至るまでのクラウド移行過程を、費用対効果に優れた方法で迅速に進めるための支援を行っていくという。
同センターは、多くの専門領域からなるチームが結集する高いコラボレーションとテクノロジーに対応した環境となっており、センター内のチームは、独自のクラウド環境を導入している顧客や、他のクラウドベース管理サービスを採用している顧客をサポートする。
SASはクラウドベースのSAS infrastructureの導入によって、顧客はすぐに利用可能な多数のクラウドソリューションとマネージドサービスによって、会計上の変更やアンチマネーロンダリング、調達取引における継続的なモニタリングなどのメリットを獲得するとしている。
またSAS infrastructureがSAS Model Managerと連携することで、不正行為への対処やリスクの軽減に役立つ優れた知見をデータから引き出すとした。同時に、アナリティクス/AI(人工知能)を構築・管理・デプロイ・統制して、モデルの十分な理解と本番環境への迅速な導入を確保することになるという。
KPMGは、SASユーザーのクラウド移行をサポートする実務担当者を全世界に400人以上擁しており、新設するセンターとともに、KPMGのプロフェッショナルは引き続き、SASユーザーがクラウドへの移行から多くの価値を引き出すことができるように支援していくとしている。
さらにKPMGは、現在のような新型コロナウイルスの感染拡大期において特に有用な不正調達対策(Procurement Integrity)とアンチマネーロンダリングコンプライアンスなどのソリューションを含む、現行のソリューションポートフォリオを強化するべく、コラボレーション向上を促進していくという。