KPMG、MR/AIを活用した製造部品選別プログラムを開発

NO BUDGET

2020-04-08 17:16

 KPMGコンサルティングは、複合現実(MR)と人工知能(AI)を活用した「物品分類方法及びプログラム」を開発し、特許を取得した。

 このプログラムは、分類対象である物品の画像データと全ての物品の3D CAD(3次元コンピュータ支援設計)データを比較し、それぞれの評価値を基に類似度が一番高い物品リストを出すアルゴリズム。また、作業現場でノイズを抑えた画像データの撮影を可能にする装置などを含む。

(出典:KPMGコンサルティング)
(出典:KPMGコンサルティング)

 例えば、作業現場において設置済みの部品と新しい部品を交換する場合、従来はどの部品と交換すべきかを紙ベースのマニュアルを見ながら判断することがほとんどだった。しかし種類が数万種あるほか、部品が類似しているものが多かったり、製造番号や記号が塗装や劣化により読み取れなかったりして、該当する部品を探すまで時間を要するケースが珍しくない。同プログラムを活用することで、対象となる物品と類似度が高い物品リストを提示でき、選定の時間を大幅に短縮することが可能になるという。

 同社では、このプログラムを基にモバイル、スマートグラス、タブレットなどのデバイスとAIを組み合わせたサービス「Holoman(Holographic Manufacturing)」を開発し、製造現場における業務改革を支援している。

 このサービスは、製造現場において作業者がマニュアルで行っている部品の識別や、熟練者の判断による生産品の品質管理などを画像認識AIとMRの表示で効率化するという。また、業務プロセスに慣れていない社員のOJT(On-the-Job Training)トレーニングに用いることで、指導にかかる時間を短縮できるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]