損保ジャパンと日立Sol、IoTセキュリティ分野の保険サービスを共同開発

NO BUDGET

2020-06-26 17:16

 損保ジャパンと日立ソリューションズは6月25日、IoTセキュリティ分野で協業すると発表した。

 損保ジャパンは、サイバー攻撃に備える保険やサービスを通じてサイバーセキュリティに関するノウハウを蓄積し、各種ソリューションを提供している。今後、日立ソリューションズとの協業を通じて、サイバーセキュリティリスクの細分化と新たにIoT機器から取得できるデータを活用し、今まで可視化できていなかったIoT機器のサイバーリスクの定量化を目指す。

 日立ソリューションズは、制御/IoTシステムがインターネットに接続されることで顕在化する新たな脅威へのセキュリティ対策を提供している。24時間の安定稼働が求められる制御/IoTシステムに対して、稼働中システムへの影響を抑えた可用性重視の対策を提案し、国際規格や業界ガイドラインに精通したコンサルタントが対応に当たっている。

日立ソリューションズのサービス概要
日立ソリューションズのサービス概要(出典:報道資料)

 両社は従来、問題視されていたセキュリティリスクを適切に評価し、保険料と連動させることで、ビジネス合理性を担保できる保険サービスの共同開発を進めていく。新たな保険サービスは2021年1月にリリース予定。

 協業の第一弾として、6月26日から工場やプラントなど、施設のIoTデータを収集・分析し、セキュリティリスクを診断するPoC(Proof of Concept:概念検証)に協力する企業を募集する。

 協力企業は、日立ソリューションズの専門技術者から提出されるリスク診断レポートによって、制御/IoTシステムにおけるセキュリティリスクを確認することができる。

 募集期間は6月26日〜12月末まで。 実施期間は1カ月で製造業、サービス業、医療機器関連などの企業から協力を得る。先着10社までで費用は無償。欧米で多くの実績があるソリューションを活用したIoT機器の通信データの収集によって、機器の稼働状況とセキュリティリスクを可視化する。PoCに必要な機器の設置やIoT機器のデータ収集範囲、データの取り扱いについての契約締結など、個別に相談の上で実施するとしている。

 

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