ソラコムは7月14日、MVNO(仮想移動体通信事業者)としてKDDIの5G(第5世代移動体通信)網を利用したIoT向け通信サービスを2020年度中に開始すると発表した。併せてAmazon Web Services(AWS)の「AWS Wavelength」を利用した超低遅延アプリケーション環境の実証実験をKDDIと共同で開始した。
ソラコムは、4G LTE網やLPWA(Low Power Wide Area network)通信を使ったIoT向け通信サービス「SORACOM」を展開する。これにKDDIが3月に開始した5G通信サービスを加える。KDDIは2022年3月に全国で5万の基地局を展開する。これにより大量の機械のログデータや映像データをクラウド側で解析する用途などのIoTシステムを構築できるようになるという。
AWS Wavelengthは、AWSのクラウドサービスに使われるコンピューティングリソースを提携する通信事業者の設備などからも提供するもの。2019年12月に発表され、KDDIや米Verizonらが提携している。KDDIとソラコムは、AWS Wavelengthや5G網を使ってAWS環境と同様に機械学習やIoT、仮想現実(VR)超低遅延アプリケーションのサービスを展開できるとしている。