Microsoftは、業界別クラウド(バーティカルクラウド)製品の第2弾として「Microsoft Cloud for Retail」のプレビュー版を提供する。Cloud for Retailは、「Microsoft Cloud for Healthcare」に続くバーティカルクラウド製品だ。Cloud for Healthcareは、「Azure」「Microsoft 365」「Dynamics 365」「Power Platform」を組み合わせて活用するとともに、さまざまなテンプレートやコネクターを用意し、健康に関する構造化データと非構造化データを医療関連の顧客が処理できるよう支援する。
提供:Microsoft
Microsoftは、Cloud for Retailの料金体系を公表していない。Cloud for Healthcareの場合、料金はユーザー1人当たり月額95ドルだ。Cloud for Retailはアドオンとして扱われるため、ユーザーはAzure、Microsoft 365、Dynamics 365、Power Platformのライセンスを保有している必要がある。
Microsoftは米国時間1月13日、バックオフィス業務、店舗内業務、コールセンター業務、Eコマース業務向けの機能を提供するアプリ「Dynamics 365 Commerce」の新機能も幾つか発表した。B2B(対法人)コマース機能もアプリに組み込んだため、Dynamics 365 Commerceは、単一のプラットフォームでB2BコマースとB2C(対消費者)コマースの両方に対応できるようになる。また、「Dynamics 365 Sales」および「Dynamics 365 Customer Service」アプリをDynamics 365 Commerceアプリに統合する。Microsoftによると、ビジネスアカウント向けのセルフサービス式購入オプションが利用できるようになるという。
Microsoft Cloud for Retailは、「エンドツーエンドのカスタマージャーニー」を提供するものだ。Azure、Microsoft 365、Dynamics 365、Power Platformを活用するのはMicrosoft Cloud for Healthcareと同じだが、小売業者向けに「Microsoft Advertising」のサービスと機能を組み合わせており、共通のデータモデルを通じて種類の異なるデータソースを統合できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。