アビームコンサルティングは1月28日、SAPが同日発表した「RISE with SAP」を採用し、2月にSAP S/4HANA Cloudの導入を開始することを明らかにした。
同社が導入するSAP S/4HANA Cloudは、SAPジャパンが提供するクラウドサービス。アビームは、「自社ITインフラのクラウド化を通じた企業競争力の強化と、世界に先駆けて採用したSAP S/4HANA Cloudに関する知見をもとにお客さまのクラウド推進をさらに強力に支援する」と説明、導入では自社のS/4HANA移行支援パッケージ「ABeam Cloud Conversion Express Factory for SAP S/4HANA(R)」を利用する。
RISE with SAPは、SAPが掲げる「インテリジェントエンタープライズ」構想を具現化するためのクラウドやテクノロジー、サービス、コンサルティングなどを包括的に提供する。
アビームはこの採用により、これまで中国を中心としたオフショア開発拠点によるIT運用の負荷が軽減するほか、人材をより付加価値の高い業務にシフトさえ、自社のデジタル変革の取り組みを加速化させるという。また、既存の人事管理システム「SAP SuccessFactors」や人材管理システム「SAP Fieldglass」とシームレスに連携させ、顧客起業の経営課題に対する支援を迅速化、高度化させるとした。
加えて同社では、SAP S/4HANA Cloud上でABeam Cloudを展開し、業種向け基幹システムのテンプレートや周辺システム、サービスとの連携を強化し、利便性向上やサービス提供の迅速化などを図るという。