Amazonの最高財務責任者(CFO)であるBrian Olsavski氏は、米国時間2月2日夜に開催された第4四半期の業績報告会見で、同社の創業者であり最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏が2021年秋にCEOを退任し、エグゼクティブチェアマン(会長)に就任すると発表した。後任はAmazon Web Services(AWS)CEOのAndy Jassy氏。CEO継承後のBezos氏は、戦略的な問題やM&A(合併と買収)に注力するという。
Amazonは同日、第4四半期の業績報告に加えて、Bezos氏が2021年第3四半期にCEOの座を退き、Jassy氏に譲り渡すことを明らかにした。
Olsavski氏は電話会見中のアナリストとの質疑応答の中で、「Jeff(Bezos氏)は取締役会の会長に就任する。彼は多くの大きな一方通行の問題に関与することになる。つまり、買収や戦略、食料雑貨販売業界への参入といった重要な意思決定のことだ」と説明した。
Olsavski氏はBezos氏の仕事について「極めて重要な役割」であり、「取締役会はAmazonのサクセスストーリーにおいて極めて積極的で重要な役割を果たしている」と述べた。
Olsavski氏は、長年にわたってAWSの経営に携わってきたJassy氏の後任について、「AWSの役職の後任選定についてはまだこれからであり、詳細を発表するのは後のことになる」と述べている。
AWSの2020年の売上高は454億ドル、営業利益は135億ドル超で、Amazonの大きな収益の柱となっている。Olsavski氏によれば、AWSは年間売上高510億ドルを目指しているという。
今回発表されたBezos氏からJassy氏へのCEO交代の少し前には、コンシューマー向けビジネスを担当していた勤続20年のベテランであるJeff Wilke氏が退任し、Dave Clark氏がその地位を引き継いでいる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。