教育・学術研究業界は、巨大かつ複雑です。小学校から研究機関までさまざまな組織によって構成されており、公的機関と民間の両方を股にかけています。この業界は2つの重要な役割を担っています。1つ目はサービスとしての教育の提供で、ここでは進化を続けるサイバー犯罪の脅威を常に警戒する必要があります。2つ目は、研究開発を促進し、新しいアイデアの発展に努めることです。この役割において教育業界は、国の経済や政策上の優先事項を形作り、ひいては国力そのものを支える潜在的な力を有しているといえます。そのため、特に国家主導型攻撃者にとって、また、ハクティビスト(政治的・社会的な信条を動機にするサイバー活動家)にとっても、優先的なターゲットとなっているのです。
攻撃者グループの主な動機について、業界内の組織別に以下の表にまとめました。