NECは、「バングラデシュ国 ダッカ市都市交通料金システム統合のためのクリアリングハウス設立プロジェクト(フェーズ2)」において、料金システムの統合に向けたシステム設計を受注した。
同プロジェクトは、国際協力機構(JICA)が実施する技術協力プロジェクトで、片平エンジニアリング・インターナショナル(KEI)と日本開発政策研究所が受注したもの。NECはKEIとの開発により、現在ダッカ市で建設中の軌道系都市交通システム(MRT)において交通系共通ICカードを利用できるようにし、乗降客の利便性向上を支援する。
NECは2014年10月に同プロジェクトのフェーズ1をKEIと受注し、ダッカ市における複数の公共交通機関を共通のICカードで利用できる交通料金徴収システム(クリアリングハウス)の構築に貢献した。構築されたシステムは路線バスで利用されている。
今回、この共通ICカードを路線バスだけでなく、12月に部分開業が予定されているMRT6号線においても利用できるようにするため、クリアリングハウスをMRTの料金システムに対応させる必要がある。MRT6号線は全長約20kmのプロジェクトで、開業時には1日48万人の利用が想定されている。NECは香港やシンガポール、インドなどアジア各国で高度交通運用管理システムを提供してきた知見を生かし、安全で効率的な交通インフラの整備に取り組んでいくとしている。