Google Cloudは米国時間4月26日、Univision Communicationsを人工知能(AI)や機械学習(ML)、クラウドサービスの分野で支援していく複数年契約を締結したと発表した。
Univisionは、「YouTube」「Android」といった製品や、広告や検索関連のツールも活用していくことになる。
Google Cloudにとってメディアは重要な業界であり、米国におけるスペイン語メディア企業との今回の戦略的提携によって、幾つかの点が浮き彫りになってくる。まず、Google Cloudはメディアや金融サービス、小売りといった重要な業界に的を絞ることで順調に業績を伸ばしている点が挙げられる。同社はそのために特定業界を念頭に置いた営業活動を強化してきている。さらに、同社は検索マーケティングの提携を活用できる顧客を呼び込もうとしている点も挙げられる。
両社は特定のクラウドサービスを挙げて説明したわけではないが、Univisionのポートフォリオ全般を通じてGoogle Cloudが用いられることになるだろう。UnivisionはGoogle Cloudを活用して、同社が展開している複数のデジタル配信プラットフォームを統合し、顧客データウェアハウスを新たに構築し、エンタープライズアプリケーションをGoogleのクラウド基盤へと移行する。さらに、同社のコンテンツライブラリーに対して、Google CloudのAIツールやMLツールを活用していく。
Univisionは、Google CloudのAI/MLプラットフォームの利用規模を拡大した後に、データ駆動型の広告およびアナリティクスにも取り組んでいくことになる。
Univisionの最高経営責任者(CEO)Wade Davis氏は、Googleのプラットフォームは「当社のインフラを変革し、強化したメディア体験を顧客に提供する」ために利用されると述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。