Microsoftは米国時間6月2日、オープンソースのファームウェアセキュリティ分析製品「Binwalk」を手がけるReFirm Labsを買収したと発表した。買収金額は明らかにされていない。MicrosoftはReFirm Labsの買収によって、Microsoft製品がIoT分野で提供している「チップからクラウドに至るまでの保護」能力が「強化」されると述べている。
提供:ReFirm Labs
ReFirm Labsはメリーランド州のフルトンに拠点を置く。ReFirmのチームは2010年に「Binwalk Open Source」を公開し、2017年にRefirm Labsを設立した。Binwalkのオープンソーステクノロジーは世界の5万を超える組織で利用されているという。「Binwalk Enterprise」(旧称:「Centrifuge」)は「デバイスに存在する脆弱性を、攻撃者が見つけ出す前に検出する」とアピールしている。
Microsoftは、ReFirm Labsのテクノロジーによって、サーバーからIoTに至るまでのインテリジェントエッジデバイスにおける、ファームウェアの分析能力とセキュリティを強化できるとしている。
Microsoftは、「ReFirm Labsが加わることで、世界のトップを走るファームウェアセキュリティの専門性と、Centrifugeプラットフォームの双方がもたらされ、われわれのクラウドが実現するパワーとスピードによって裏打ちされたファームウェアの分析能力と保護能力が強化される」と述べている。
Microsoftは「Azure Defender for IoT」を提供しているほか、CyberXを買収し、IoTのセキュリティを強化している。Microsoftは2020年6月、CyberXのテクノロジーは、ITと運用テクノロジー(OT)のネットワーク全体に及ぶ可能性がある脅威の検知を支援することで、「Microsoft Azure IoT」サービスや「Azure Sentinel」といった製品を補完すると説明していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。