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海外コメンタリー

マイクロソフト「Azure」の10年、初期の主要メンバーに聞く

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2020-01-23 06:30

 「Microsoft Azure」のOSは、「Red Dog」という開発コード名の下、Digital Equipment Corporation(DEC)の「VMS」やMicrosoftの「Windows NT」の父であるDave Cutler氏をはじめとする、OSのエキスパートからなるチームによって、2000年代の後半から設計が開始された。Azureは2010年2月に商用サービスが開始され、以降の10年をかけてMicrosoftの新たな礎となった。

 筆者は2008年に、Azureチームの創成期からのメンバーにインタビューした。そして2019年12月、筆者はMicrosoftの2010年代を振り返る記事を執筆した際に、これらオリジナルのチームメンバーのうち3人が現在もMicrosoftに在籍していることに気付いた。その3人のうちの2人はいくつかの質問に答えてくれることに同意するとともに、過去10年を振り返っての教訓を語ってくれた(ちなみに筆者は残りの1人、すなわちCutler氏と2008年に電子メールで、Azureに関する短いインタビューをやり取りしたことがあるものの、残念ながらは同氏はいまだに報道機関のインタビューに、少なくとも筆者とのインタビュー依頼に応じてくれていない。最後に得た情報によると、同氏は今もMicrosoftに在籍しており、ゲーム関連の作業を手がけているという)。

 MicrosoftがAzureの開発を開始した際、ディスティングィッシュトエンジニアだったYousef Khalidi氏は初期段階のアーキテクチャー設計とコンピュートインフラ、ネットワーク、運用を担当していた。同氏は筆者に対して電子メールで、「立ち上げたばかりだったため、われわれはコードの管理や顧客とのミーティングを含むありとあらゆることをしていた」と答えてくれた。Khalidi氏は現在、Azure Networkingにおける製品管理担当コーポレートバイスプレジデントを務めている。

 Hoi Vo氏は、Azureの成長期においてWindows Coreのアーキテクトを務めていた。同氏はOSと仮想マシン(VM)に対する機能追加とともに、使用するサーバーハードウェアの選定(最終的にAdvanced Micro Devices(AMD)のサーバーになった)を任されていた。Vo氏は現在、Xbox部門のディスティングィッシュトエンジニアとして、同社のゲームストリーミングサービスである「Project xCloud」の作業をしていると電子メールで答えてくれた。

 以下はKhalidi氏とVo氏との質疑応答の内容だ。

——Azureチームが(偶然によってそして/あるいは計画的に)生み出せた成果をいくつか教えてください。

Khalidi氏 われわれが取り組みを始めるにあたって、その指針を決定する重要な原則がいくつかありました。それらの原則は今でもAzureに息づいています。最初の原則は、簡潔さと均一さです。実際のところこれは、当時のエンタープライズシステムの多くのようにハードウェアにメッキをかぶせたようなシステムを構築しないということを意味していました。つまりわれわれは、水平スケールを追求できるシンプルなオフザシェルフ型のハードウェアを、均一なかたちで利用すると決めたのです。またわれわれは、基本的なネットワーク機器やイーサーネット機器を使用することに決めました。

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