Intelは米国時間6月22日、新たに2つの事業部門を立ち上げることを明らかにした。ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)とグラフィックスにフォーカスしたアクセラレーテッドコンピューティングシステムズおよびグラフィックスグループ、そして「Intelのソフトウェアの共通したビジョンを推進する」というソフトウェアおよびアドバンストテクノロジーグループだ。
元VMwareの最高技術責任者(CTO)Greg Lavender氏が新しいソフトウェア部門の責任者となる。Intelのバイスプレジデントであり、GPUコンピューティング技術で知られるRaja Koduri氏がアクセラレーテッドコンピューティングとグラフィックスの事業を率いる。
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提供:Intel
さらに、ネットワーキングプラットフォーム事業部門を指揮してきたSandra Rivera氏がデータセンターおよび人工知能(AI)の責任者となり、「Xeon」チップやFPGA製品を含むデータセンター製品を担当する。
IntelのシニアフェローNick McKeown氏が7月より、ネットワークおよびエッジグループの責任者となる。McKeown氏は2019年、自身のスタートアップBarefoot NetworksがIntelに買収されたことに伴い、同社に加わった。
ネットワークおよびエッジグループは、ネットワークプラットフォーム事業部門とIoT事業部門、コネクティビティーグループを単一の事業部門とし、ネットワークからインテリジェントエッジにおよぶテクノロジーと製品に関してリーダーシップを加速させるという。
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提供:Intel
2021年に入り、Pat Gelsinger氏が同社の最高経営責任者(CEO)に就任した。低迷していたチップ製造事業を刷新し、復活させることが期待されている。
IntelはAdvanced Micro Devices(AMD)やNVIDIAとの激しい競争の最中にある。AMDはPCやサーバー向けマイクロプロセッサーの市場でシェアを拡大している。NVIDIAは4月、サーバー向けCPU「Grace」などを発表した。
Gelsinger氏は事前に用意した声明の中で、「テクノロジー分野で長年の実績を持つSandra、Raja、Nick、Gregを最も重要な取り組みの最前線に配置することで、われわれは全社的に重点分野と実行力を磨き、イノベーションを加速させ、豊富な才能を引き出していく」とコメントしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。