筆者は4月、Microsoftが今夏中に仮想デスクトップサービス「Cloud PC」に関する発表を行う可能性が高いと予想する記事を書いた。同社のパートナー向けカンファレンス「Inspire」のセッションスケジュールによれば、どうやらそれは7月第3週になりそうだ。
同社は米国時間7月15日に、「What's Next in End-User Computing」と題したセッションを予定している。このセッションは「ハイブリッドワークを実現するMicrosoftの最新ソリューション」に関するもので、登壇者の1人にScott Manchester氏が含まれている。Machester氏のプロフィールによれば、同氏はクラウドマネージドデスクトップ担当のプログラムマネジメントディレクターであり、「Windows Virtual Desktop」「リモートデスクトップサービス」、マルチメディアおよびネットワーキング技術の開発責任者を務めているという。
情報提供者によれば、Manchester氏はAzureを利用した仮想デスクトップサービスであるCloud PC(コードネーム「Deschutes」)に取り組んでいる。Cloud PCは、顧客が自分のデバイスをシンクライアントとして利用し、Windowsのリモートデスクトップにアクセスして「Microsoft Office」などのソフトウェアを使うための仮想デスクトップサービスだ。関係者からの情報では、Microsoftは、Cloud PCを「Microsoft 365」のマネージドサービスとして定額制の料金体系で提供することを計画している。これは、Azureのリソース消費量に応じて料金が決まる既存サービスである「Azure Virtual Desktop」(旧称:Windows Virtual Desktop)の価格設定とは大きく異なる。
2020年にリークされた情報によれば、MicrosoftはCloud PCのサブスクリプションに幾つかのオプションを用意している可能性がある(Mediam、Heavy、Advancedなどのプランが想定され、CPU、RAM、ストレージの量が異なっているという)。筆者が聞いたところでは、現在多くの企業でCloud PCの非公開のテストが行われている。
Microsoftの担当者は、Cloud PCに関する問い合わせへのコメントを避けた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。