Microsoftが準備を進めていると報じられている「Cloud PC」サービスの内容に関するさらなる情報がリークされた。Cloud PCは、「Windows Virtual Desktop」上に構築される「Microsoft Azure」のデスクトップサービスだ。
Mary Jo Foley記者が7月に報じた通り、MicrosoftはCloud PCというブランドで、仮想化された「Windows」PCエクスペリエンスをリリースしようと取り組んでおり、ユーザーが自らのマシンをある種のシンクライアントのように利用し、リモート環境にあるWindowsデスクトップにアクセスして、「Microsoft Office」などのソフトウェアを利用できるようにする手段を提供しようとしている。
Microsoftは過去の人材募集ページで、Cloud PCによって「モダンかつ柔軟性のある、クラウドベースのWindowsエクスペリエンス」がもたらされ、「組織はよりシンプルかつスケーラビリティーに優れた方法で最新の状態を維持できるようになる」と説明していた。同社はこのサービスをマネージド型の「Microsoft 365」エクスペリエンスとしてユーザー単位の定額料金で提供する予定だとみられる。これは、Azureの使用量を単位とするWindows Virtual Desktopの既存の価格体系とは大きく異なる。
Microsoftのリーク情報などを提供しているWalkingCat氏(@_h0x0d_)が見つけた新しい詳細情報で、価格については分かっていない。
MicrosoftはCloud PCの存在を明らかにしていないが、WalkingCat氏が発見したウェブページによると、Microsoftはいくつかのコア製品を開発しており、Cloud PCのコード名を「Project Deschutes」としているようだ。またMicrosoftは現在、この製品を「CloudPC」または「Cloud PC」と読んでいる。
このリークによると、Microsoftは「Medium」「Heavy」「Advanced」というサブスクリプションを用意している。
Mediumプランは、仮想CPUが2基でRAMが4GB、SSDストレージが96GBとなっており、「コストと柔軟性を最適化した汎用目的」の製品になっているという。
Heavyプランは、仮想CPUが2基でRAMが8GB、SSDストレージが96GBとなっており、「パフォーマンスとスピードを最適化した高度なコンピュートのニーズのある」人向けだ。
Advancedプランは、仮想CPUが3基でRAMが8GB、SSDストレージが40GBとなっており、「スケーラビリティとデータ処理に最適化したアクセラレーテッドグラフィックス」を提供する。
— WalkingCat (@_h0x0d_) November 5, 2020
現在、https://deschutes.microsoft.comとcloudpc.microsoft.comのドメインはエラーを返すようになっているが、「ワークスペースの設定中 - 後でもう一度、自分に割り当てられたワークスペースをご確認ください」とのメッセージが表示されるようだ。
Cloud PCを利用するには、Windowsまたは「macOS」「iOS」「Android」向けの「Microsoft Remote Desktop」アプリをインストールする必要があり、Windows向けには64ビット版と32ビット版、「Windows on Arm64」版が用意されているという。
WalkingCat氏はまた、Microsoft Remote Desktopアプリが提供している、Cloud PCのウェルカムページと「My Workspaces」のページの画像も投稿している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。