米大手銀行Wells Fargoが新たなデジタルインフラ戦略を発表した。マルチクラウドのアプローチを導入するとともに、サードパーティーのデータセンターに移行する計画だ。「Microsoft Azure」と「Google Cloud」を同社のパブリッククラウドプロバイダーとして選択した。Microsoft Azureが主要なパブリッククラウドプロバイダーとなり、さらにGoogle Cloudがビジネスクリティカルなパブリッククラウドサービスを提供する。
Wells FargoはAzureプラットフォームを活用し、銀行の機能全般で革新的なソリューションを生み出すとともに、戦略的なビジネスワークロードのための信頼性と安全性を備えた基盤を提供するとしている。Microsoftと連携し、重要なデータ、アナリティクスサービスを利用して、高度な顧客体験の提供や従業員のコラボレーションの強化などをはじめとするデジタル変革を加速させる。
Google Cloudは、人工知能(AI)やデータのソリューションでWells Fargoをサポートし、顧客やクライアントのパーソナライズされた体験を強化できるようにする。
Wells Fargoの発表から、マルチクラウド契約の現状が浮かび上がる。Google Cloudは、スタック全体に及ばないかもしれないが、ますますAIと機械学習のクラウドプロバイダーとして見られるようになっているようだ。エンタープライズ企業は複数のクラウドを自社のスタックに採用し、さまざまな機能を実現しようとしている。
またWells Fargoは、サードパーティー所有のデータセンターに移行し、パブリッククラウドサービスを補完する。同社は、プライベートクラウド、従来のホスティングサービス、パブリッククラウドサービスを活用していくとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。