VMwareは、オンラインで開催されている「VMworld 2021」イベントで「VMware Edge」を発表した。企業がエッジネイティブなアプリを複数のクラウドで実行、管理、保護できるようにするポートフォリオだ。
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VMwareのService ProviderおよびBusiness Unit(SEBU)担当シニアバイスプレジデントのSanjay Uppal氏によると、同社はソフトウェアスタックを展開する際に組織が直面する2つの主要な問題に対処できるよう支援したいと考えている。
同氏はメディアに対し、リアルタイムアクセスの課題、そしてロケーションの数、スケールに関する課題があるとし、「私たちはその両方に取り組む」と話した。
Uppal氏はイベントで、VMwareにとって「エッジ」が何を意味するかを明確にし、業界における定義が人によって異なる場合があることを認めた。
「エッジは、分散型のデジタルインフラストラクチャーであり、ワークロードを複数のロケーションで実行する。これらのロケーションは、データを生成、利用するエンドポイントの近くに配置される」(Uppal氏)
新しいポートフォリオを構成するソリューションには、「VMware Edge Compute Stack」がある。これは、専用の統合されたVMおよびコンテナーベースのスタックで、組織はニアエッジだけでなくファーエッジでも、エッジネイティブのアプリをモダナイズし、保護できるようになるとUppal氏は説明した。
VMware Edge Compute Stackは、「Standard」「Advanced」「Enterprise」の3種類のエディションが提供される。より軽量なアプリをエッジでサポートするEdge Compute Stackの軽量版を開発する計画もあるという。
VMware Edgeのソリューションでは、VMware SASE(Secure Access Service Edge)も提供される。SD-WANの機能とクラウドで提供されるセキュリティ機能を組み合わせたサービスで、クラウドウェブセキュリティ、ゼロトラストネットワークアクセス、ファイアウォールが含まれる。これらの機能は、Point of Presence(PoP)のグローバルなネットワークから、エッジロケーションでサービスとして提供される。
VMware Edgeには、「VMware Telco Cloud Platform」も含まれる。このプラットフォームは、4G/5Gコアから無線アクセスネットワークまで、通信事業者にニアエッジソリューションを提供している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。