多摩美術大学は在宅勤務の実施に向けて、リモートアクセスサービス「NinjaConnect Telework」を導入した。同サービスを提供するe-Janネットワークスが10月15日に発表した。
同社はNinjaConnect Teleworkについて、シンプルな機能とリーズナブルな価格を両立しており、専任のIT担当者を確保できない中小企業でも容易に導入できるとしている。
多摩美術大学では、キャンパスでの学生への対応が必要なことに加え、学生の個人情報を学外に持ち出すことができないなどの理由から、職員の在宅勤務は一部の業務に限られていた。だがコロナ禍が続く中で、在宅勤務を安全に行うための環境整備を検討するようになった。
同大学はNinjaConnect Teleworkを採用した理由として、PCへの専用プログラムのインストールやアップデートの対応が不要で、利用者が簡単に利用できる点を挙げる。また、クラウド型のリモートアクセスサービスの場合、パンデミックなどで利用者が急増するとログインに時間がかかるなどの障害が発生する懸念がある。コロナ禍を受けて在宅勤務を実施する今回の場合、オンプレミス環境に専用コネクターを設置する同サービスが適していると判断した。
現時点ではBCP(事業継続計画)の一環として非常時の利用を想定しているが、職員の希望があれば働き方の一つとして通常時も使うことを予定している。多摩美術大学は、在宅勤務の推進により働きやすい環境を整え、ワークライフバランスを充実させるとしている。