UiPathは、慶應義塾大学AI・高度プログラミングコンソーシアム(AIC)との共催イベントにおいて、6月10日~7月8日、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)開発のハンズオンコンテストを開催し、広範な自動化技術の習得を支援した。
同大学は、学生が自主的に人工知能(AI)や高度なプログラミング能力を身に付けられる場としてAICを設立。AICでは、「実社会と繋がる」ことを掲げており、国内外の企業などと連携する中で、AI・プログラミングを活用して自らのアイデアを自らの技術で実装できる人材の育成を目指している。
ハンズオンコンテストでは、数回のハンズオントレーニングと、RPAツールで開発した成果物を発表する自動化コンテストの2部構成だった。学生たちは普段の学生生活や研究活動の中で見つけた課題を基に、「UiPath Studio」を使った自動化ワークフローの設計から開発までを実施し、デモビデオとプレゼンテーションを提出した。
なお、講師とメンターはUiPathの従業員が担当し、評価においては自動化アイデアの有益さや創出可能時間、ワークフロー自体の実装内容や品質、AIとRPAの組み合わせへの取り組みをはじめとした5つの基準を基に優秀作品を選出し、表彰を行った。
UiPathは、秋学期(2021年10月以降を予定)にも慶應AICとの共催によるイベント開催を予定しており、春学期に参加した学生のさらなるDXスキル向上だけでなく、初学者向けの自動化アイデアソン企画も追加する予定だ。
同大学は以前からUiPathを導入しており、2018年には慶應義塾大学病院の医事統括室に、医療事務の効率化を目的にUiPathを導入している。現在までの主な活用領域としては、医療材料マスター登録や算定漏れ防止といった10業務で、職員が開発したあるロボットは年間1100時間を創出するなど、事務の効率化に取り組んでいる。