大日本印刷(DNP)は、「Boomi AtomSphere Platform」を導入し、基幹システムとSaaSを連携させることが可能なデータ連携環境を実現させた。Boomiが発表した。今回の取り組みはDNP情報システムが担当した。
DNP情報システムは、古くから作り込んできた基幹システムと、新しいSaaSを連携させることが可能なデータ連携ツールについて、2019年2月から評価してきたという。その際にDNPのビジネス部門から「獲得した顧客と同業の会社で自社との取引が少ない顧客を探したい」「営業活動に要したコストも含めて分析したい」といったニーズが上がってきていた。
Boomi製品については、クラウドと基幹システム間のデータを安全に迅速につなげることができ、ビジネス部門からの要求を満たせること、さらに、熟練した技術者でなくても手間をかけずに連携プログラムを作れることを評価している。DNP情報システムは、概念実証で利用し、ローコードで簡単に接続設定が可能であることを確認したとする。
Boomi AtomSphere Platformを採用したことにより、DNP情報システムでは、自社でサーバーを構築する必要がなくコスト削減と短期間での導入を可能になった。また、開発・運用監視環境がクラウドで提供されていることで、複数拠点からの開発や1つのシステムでの運用監視が可能となった。
さらに、ソースコード管理やバージョン管理もクラウド側で行われるため、担当者の負荷軽減につながったという。実行環境をクラウドのみならず、オンプレ側に置いてSaaSと連携できるので、同社のセキュリティ規定にも沿う運用が可能となっている。