大日本印刷(DNP)は、自社のデータ活用基盤サービス「DNPマーケティングクラウド」にDenodo Technologiesのデータ仮想化基盤「Denodo Platform」を導入した。Denodoが7月16日に発表した。
DNPマーケティングクラウドは、マーケティング担当者向けのデータ活用プラットフォームで、顧客に関するさまざまなデータを統合的に管理する。MA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携も可能で、個人に最適化されたダイレクトメールや動画などを配信する機能も備えている。
今回、DNPマーケティングクラウド上でデータをためるデータレイク機能にDenodo Platformを導入した。Denodo Platformは、企業内に散在するデータリソースを抽象化することで、データの統合を容易にするデータ仮想化基盤。データ統合、データ抽象化、リアルタイムデータサービスといった機能を従来手法の半分の費用で提供するという。
DNPでは、データ仮想化を活用することで、物理的なデータウェアハウス(DWH)を作ることなくデータを蓄積できる環境を構築。同クラウドのユーザー企業は社内のデータを物理的に複製することなく、必要な項目のみを参照できるようになった。これによってデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業のデータ活用を支援する。
同社は今後、Denodo Platformを使ってデータプレパレーションやビジネスインテリジェンス(BI)、MAとのシームレスな組み合わせを可能にし、企業の顧客や生活者に対する顧客体験の価値提供に向けたデータ活用を支援していくとしている。
DNPマーケティングクラウドにおけるDenodo Platformの位置付け(出典:Denodo Technologies)