本田技研工業(Honda)は、国内における間接材の調達コストの最適化と業務効率向上を目的として、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」の調達管理システム「Oracle Fusion Cloud Procurement」を採用した。日本オラクルが発表した。
またHondaは「Oracle Fusion Cloud Applications」の「Oracle Guided Learning」を活用することで、約4000社のサプライヤーと従業員約2万5000人に、新たなプロセスに関するガイドを提示できるようになる。
同社は「Oracle Cloud Procurement」について、調達戦略の立案に必要なデータを一元的に蓄積・分析でき、外部環境の変化と最新のベストプラクティスに柔軟に対応しながら追加コストが最小限に抑えられることなどを評価している。またリモートワークやペーパーレスにも対応できるSaaSである点も採用のポイントとなった。
システム導入にあたって抽出した新たな要件の大部分が「Oracle Cloud Procurement」の標準プロセスに適合した。現在はそれらに基づき、購入依頼から見積依頼、価格決定、発注、支払までの調達業務の標準化を進めている。
今後は、取引先の選定理由や過去の取引実績をシステム内に蓄積し、予実管理や最適な取引先選定に向けたデータドリブンな分析を強化する。
これまで、Hondaおよび国内の主要なグループ会社にはそれぞれ調達部門が存在し、異なるプロセスとシステムで業務を行っていた。しかし、グループ全体の経営資源の有効活用に向け、間接材の調達プロセスを標準化し、システムを1つに統合する選択をした。