デル、川崎信金のDXを支援--業務改革と脱炭素社会推進に向けた取り組みに貢献

NO BUDGET

2022-01-24 07:40

 デル・テクノロジーズは、川崎信用金庫のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを支援し、職員のシンクライアント環境を「Dell EMC PowerEdge」ベースのハイパーコンバージドインフラ(HCI)へ一新した。またバックアップソリューション「Dell EMC PowerProtect DD」の導入もサポートした。

 今回の導入で、川崎信用金庫では職員によるログオン集中時に発生していた5〜10分の起動遅延をゼロにできた。これによる年間の業務削減時間は1万4000時間と試算される。

 また「VMware vSAN」ベースのHCI構成にすることで、ブレードサーバーに比べて迅速かつ低コストで拡張が可能になり、サーバー設置スペースを3分の1に削減して電力消費量も削減できた。これにより脱炭素社会における環境問題にも貢献できている。さらにPowerProtect DDの導入でテープ交換の手間を年間40時間削減できたという。

 川崎信用金庫では、2013年からすべての職員を対象として物理PCをシンクライアントに変え、仮想基盤を運用していた。しかし、システムの老朽化に伴って、PCログイン時の遅延が発生するようになっていた。また、データのバックアップにおいては、バックアップに不備があるとLTOテープを取り換え、一からバックアップをやり直すなどの作業が負担となっていた。

 そこで2018年3月から、具体的な導入製品の検討を開始し、検証ツールを作り込んでログオンの集中時をシミュレーションし、十分な効果が得られることを確認したうえで、2021年8月に、新たなシンクライアント環境の構築と移行を完了した。

 デル・テクノロジーズのソリューション採用の主な理由として、川崎信用金庫は、デル・テクノロジーズ製品がVMware製品との親和性が高く、十分な構築実績があった点を挙げている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]