デル・テクノロジーズは、東京都千代田区の本社「Otemachi One」17階に「エグゼクティブ ブリーフィング&ソリューション センター」(EBSC)をオープンした。
EBSCの内部
同センターは、同社が顧客・パートナーとのイノベーションを共創する場として機能し、グローバル共通の2つのカスタマーエンゲージメントプログラムを同一拠点から提供可能とする。常設製品台数はPC40台、サーバー50台、HCI(Hyper-Converged Infrastructure)13台、ストレージ50台、スイッチ20台。デモ&検証対応ソリューションは、デジタルトランスフォーメーション(DX)、人工知能(AI)、マルチクラウド、仮想デスクトップ基盤(VDI)、 IoT、各種データベースに対応する。
EBSCは、「ブリーフィングルーム」「ショーケース」「CSCデーターセンター」という3つのエリアで構成されている。
ブリーフィングルームは、大中小のサイズで16部屋用意されている。エグゼクティブ向けの「エグゼクティブ ブリーフィング」においては、オンライン/オンサイトを組み合わせた「ハイブリッド・ブリーフィング」をニューノーマルと定義し、世界中から社内専門家を交えて、数々のビジネステーマについて深い議論を行う。「テクニカル ブリーフィング」では、顧客のニーズに応じたさまざまなソリューションと製品を実際のデモを通じて紹介する。
ショーケースは、「デジタル トランスフォーメーション」「Edge/5G」「Work from Anyware」「Social Impact(サステナビリティー)」という4つのテーマ別のゾーンで構成されている。パートナー企業と共同で各種ソリューションによる体験を提供し、最新ソリューションの理解や導入を促進する役割を担う。デル・テクノロジーズの幅広い製品ポートフォリオやパートナー企業とのエコシステムを活用して、ユーザーが直面しているビジネス上の課題や機会にも対応する。
CSCデーターセンターは、Otemachi Oneだけでなく、川崎テックセンター16階にも設置されている。50ラックの機材を保有し、最新のサーバー、ストレージ、ネットワーク機器が無償で利用できる。この環境を使用して、実際の稼動環境を事前に構築し、動作検証・パフォーマンス試験を行える。海外チームメンバーの知見を交えることができ、グローバルの最先端の経験を共有し、ビジネス課題解決にいち早く対応することも可能。データーセンター内には、5Gの専用通信ラボとしての「Open Telecom Ecosystem Lab」「Dell Technologies AI Experience Zone」「SAPコンピテンシーセンター」も併設している。
Open Telecom Ecosystem Labは、デル・テクノロジーズが顧客・パートナーと協業して、未来の通信技術やアプリケーションを探求し、コラボレーションする場として、米テキサス州のグローバル本社と大手町オフィスに開設されている。同ラボを活用することで、キャリアグレード(通信事業者が求める品質レベル)なテスト環境を提供し、新しいソリューションを生み出し、迅速に市場投入できるようになる。ネットワークソリューションとサービスの設計、構築、市場展開、販売のためのエンジニアリングリソースとプロジェクト管理サポートも提供する。