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AI活用・エッジ中心の時代を見据えた、
デル・テクノロジーズ「PowerEdge」サーバーの3つの思想

デル・テクノロジーズ株式会社
データセンターコンピュート&ソリューションズ事業統括
製品本部 シニアプロダクトマネージャー
岡野家和氏
デル・テクノロジーズ株式会社
データセンターコンピュート&ソリューションズ事業統括
製品本部 シニアプロダクトマネージャー
岡野 家和氏
デル・テクノロジーズでは、人工知能(AI)やエッジコンピューティングの高まる需要を捉え、2025年までにデータセンターやクラウド以外の場所で処理されるデータの割合が75%まで増加すると予測している。こうしたことを踏まえ、2021年3月に発表したサーバー製品「Dell EMC PowerEdge(以下、PowerEdge)」では、史上最大の17機種とあらゆるワークロードに応えるラインアップを発表した。ハードウェアの性能を生かす新たな設計、自動化による生産性改善、そしてさらなる堅牢性など、エンタープライズのDXを支える新モデルの設計思想や特長を、同社の岡野家和氏に聞いた。

エンタープライズITの課題を解消する3つの設計思想

 デジタルトランスフォーメーションを推進しようとしても、予測不能な外的要因や予算の制約、技術の変遷、人的リソースの制限、高まるサイバーセキュリティの脅威といった課題があり、思うように進められないと悩む企業も多い。

 デル・テクノロジーズは、サーバーベンターとしてこれらの課題を解消するべく、2年前から次世代サーバーの開発に着手した。その設計における中核的な思想として、「アダプティブコンピュート」「自律型コンピュートインフラ」「プロアクティブレジリアンス」の3つを掲げている。

新世代サーバーPowerEdgeの中核となる3原則
新世代サーバーPowerEdgeの中核となる3原則

 アダプティブコンピュートでは、インテルやAMDのプロセッサー、NVIDIAのGPUなど、最新のテクノロジー能力を最大限に発揮するべく、ワークロードに特化した製品を提供することで、ビジネス収益性の拡大を目指す。

 自律型コンピュートインフラは、自動車の自動運転のように、インテリジェントなシステムによってサーバー自身が膨大なタスクを自律的に管理し、迅速なDXと生産性の向上を目指す考え方だ。

 プロアクティブレジリアンスは、ハードウェア、ファームウェア、そしてソフトウェア、サプライチェーンマネジメントなどを活用してエンド・ツー・エンド強固なセキュリティや脅威の検知力を高めるという思想である。

アダプティブコンピュート:
ワークロードに特化した最新技術を提供

 今回のPowerEdgeサーバーの新製品は、あらゆるニーズに応えるべく、史上最大となる17機種の同時発表となった。

 この背景について岡野氏は、「ハードウェアベンダーによってはインフラビジネスから縮小、撤退する傾向にあるなか、デル・テクノロジーズは拡大をし続けています。これは、『アダプティブコンピュート』の思想のもと、最新テクノロジーを適材適所で、より効率の良いワークロード特化型の製品をご提供したいという考えがあるからです」と説明する。

次世代「Dell EMC PowerEdge」サーバー17機種
次世代「Dell EMC PowerEdge」サーバー17機種

 プロセッサーにはインテル Xeon スケーラブル・プロセッサー、AMD EPYCともに第3世代のものを採用しており、ラックサーバーは1U、2Uラック型からマルチノードのモデルが用意されるなど、コストを最適化しながら最大の効果を目指す構成を選べるラインアップとなっている。また、NVIDIA A100 GPUを搭載した「PowerEdge XE8545」と「R750xa」はAI活用に最適化されており、「PowerEdge XR11」と「XR12」は米軍MIL規格準拠の高耐久性と奥行き400mmのコンパクト設計によりエッジ環境に最適化されている。

 今回採用したインテル Xeon スケーラブル・プロセッサーのアーキテクチャーは、従来のCascade LakeからIce Lakeに進化。プロセスは14nmから10nmとなり、最大コア数を28から40にアップ、クロックあたりの命令実行数数も20%向上した。Cascade LakeのPlatinum 8280プロセッサーに対し同等のポジショニングとなるIce LakeのPlatinum 8380のベンチマーク結果は46%向上した。またハードウェア保守契約は5年が多いが、5年前のXeon E5-2699 v4と8380を比較すると2.65倍の性能となっている。

 さらに、Ice Lakeアーキテクチャーのプロセッサーでは、機械学習を強化する命令コードも増え、AI推論に関しては8280から74%向上している。このほか、メモリ単位での暗号化をサポートするセキュリティ強化の新機能も備えた。

 ただ、プロセッサーの性能向上の恩恵を受けるのはどのハードウェアベンダーも同じ。では、デル・テクノロジーズならではの設計力・開発力はどこに活かされているのか。

 岡野氏は「最大TDP(発熱と消費電力の目安)が205Wから270Wに上昇し、メモリチャネル数が33%増加、I/O通信のレーン数も48から64に増えるため、熱が気になります。この発熱・消費電力に対する取り組みが、サーバーベンダーの設計力・開発力を問われるポイントです」と話す。

 新世代のPowerEdgeサーバーには、新たな熱設計「マルチベクタークーリング2. 0」が施された。冷却ファンに標準のものとは別に、より効率の高いGoldおよびSilverファンを新規投入し、ヒートシンクも新しく設計した。さらに、効率のよい排熱のためにボードレイアウトを左右均等にするなど大きく刷新されている。

 サーバー製品では、機器の温度の閾値を設定することはよくあるが、PowerEdgeサーバーではそれだけでなく、排気流量の上限や排気温度の制御もできる。その制御を行うのが、システムボード上のハードウェアを管理するチップに搭載された「iDRAC(integrated Dell Remote Access Controller)」によるスマート冷却で、この機能も強化された。

 「例えば、サーバールームで人が作業する期間だけ排気や温度を調整したり、停電・災害などの非常時には性能が落ちてもよいサーバーのプロセッサーのパフォーマンスを50%に抑えて基幹システムのために電力をセーブするなど、効率の良い動作を行う、よりインテリジェントなコントロールを自律的に行えるようになりました」(岡野氏)

自律型コンピュートインフラ:
自律型のシステムで、DXの促進と高い生産性を実現

 自動車の自動運転では、人の運転をサポートするレベル1から、完全に運転を任せるレベル5までの段階があるが、これと同様、デル・テクノロジーズ製品もハードウェアの自動管理・運用・メンテナンスをサポートする「自律型コンピュートインフラ」を推進している。さまざまなタスクをできる限り自動化し、IT部門の担当者がよりビジネスに直結する業務に専念できることを目的とした取り組みだ。

自動運転のレベルになぞらえた自律型コンピュートインフラ
自動運転のレベルになぞらえた自律型コンピュートインフラ

 現在のデル・テクノロジーズ製品の対応状況について岡野氏は、「まだ完全にハードウェア自身に自動的な管理・運用を任せられるレベル5(完全自動化)には至っていませんが、PowerEdgeシリーズでは条件付き自動化のレベル3相当に到達しているところです。APIでさまざまな管理タスクを実行したり、コンテキストを認識してポリシーを自動で適用したりする能力はすでにあります。完全な自動化の実現は決して大げさな話ではなく、近い将来に実装する能力をすでに備えているのです」と説明する。

 今後はAI連携によるサポートで、さらに高度な自動化を目指す。同社ではクラウド型のストレージ監視・分析システムの「CloudIQ」を提供しており、今後サポート予定のPowerEdgeサーバーでは、ハードウェアに搭載されたiDRACがこれと連携して情報を配信・分析し、近い将来、完全に自律したレベル5のインフラ管理の実現を目指すとしている。

プロアクティブなレジリアンス:
サプライチェーンセキュリティを加え、高い堅牢性を維持

 DX推進の障壁の一つとされるのが、データプライバシーとサイバーセキュリティだ。データ活用の利便性とともに未知の脅威も増加している。デル・テクノロジーズは、高度なサイバーセキュリティも製品の差別化の一つとして強化しており、「プロアクティブなレジリアンス」が、DXにも顧客ロイヤリティの向上にも必要不可欠と考えている。なお、レジリアンスとは、脆弱性の対義語。先を見越したサイバーセキュリティ対策が大きな価値を産むというわけだ。

 「そもそもデル・テクノロジーズの顧客にはアメリカ連邦政府などの機関がありますので、納入の条件にNIST(米国標準技術研究所)で定められたガイドラインの準拠が求められます。このガイドラインには、サイバー攻撃の防御だけでなく、検知や攻撃を受けたあとのハードウェアの迅速な復旧も求められています。プロアクティブな観点、すなわち攻撃を見越して、ファームウェアやBIOS、OSのリカバリーやサプライチェーンの保証などの備えをする製品設計が大きな差別化ポイントとなります」(岡野氏)

 デル・テクノロジーズでは、2020年末、サプライチェーン保証の強化となる「Secured Component Verification (SCV)」を発表した。これまでは、発注から工場での製造過程、サプライチェーンパートナーの安全性は保ってきたが、工場出荷後から納入までの間の改ざんについて検知する機能が追加された。製造段階で証明書を生成し、iDRACに暗号化した状態で記録し、納入先で出荷時と同じ状態かの整合性をとることができる。

 岡野氏は、「SCVはサーバー製品だけでなく、今後すべての製品に展開する計画です。また、現状で同じような能力を持つサーバーベンダーはいないと胸を張ってお伝えできる、デル・テクノロジーズ独自のプロアクティブな観点の保証です」とアピールする。

 これからのサーバーインフラのニーズをとらえた、「アダプティブコンピュート」「自律型コンピュートインフラ」「プロアクティブレジリアンス」という3つの思想。デル・テクノロジーズのサーバー製品が2015年から右肩上がりで成長を続けているのには、デル・テクノロジーズの製品づくりに対するこうしたこだわりの賜物だと言えるだろう。

提供:デル・テクノロジーズ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2021年9月30日
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