Cisco SystemsがSplunkに買収を提案しているとThe Wall Street Journal(WSJ)が報じている。提示された買収額は200億ドル(約2兆3000億円)超だという。
WSJは、「この件に詳しい関係者」の話として、両社は現在「活発に話し合っているわけではない」と伝えている。
Splunkは統合ログ管理プラットフォームなどを手掛ける。ウェブサイト、アプリケーション、サーバー、ネットワークセンサー、デバイスなどから生成されるマシンデータを収集、インデックス化し、検索、分析できるようにするソフトウェアを提供している。同社のソフトウェアは、ITシステムの管理やDevOps、セキュリティなどで活用できる。2021年11月には最高経営責任者(CEO)を務めていたDoug Merritt氏が退任し、Graham Smith氏が暫定CEOに指名されている。
CiscoはこれまでにもSplunkとデータセキュリティに関するパートナーシップを組んでいる。買収が実現すれば、シスコのネットワークセキュリティにおける強みをSplunkのソリューションで一層強化できる。またWSJは、Ciscoがソフトウェア事業を重視する動きを強化する狙いがあると指摘している。
合意に至れば、Ciscoにとって最大規模の買収となる。同社は2021年にAcacia Communicationsを約45億ドルで買収した。2000年代半ばにはScientific Atlantaを約70億ドルで買収している。