Cisco Systemsは米国時間12月22日、エンタープライズソフトウェアを手がける新興企業Dashbaseを買収する意向であると明らかにした。Dashbaseのログやイベントを分析するテクノロジーで「AppDynamics」を強化するという。Dashbaseはリアルタイムコミュニケーションの分野でも名が知られており、さまざまなコミュニケーション環境からのログデータを組み合わせるソリューションを提供している。
Ciscoは、Dashbaseのテクノロジーによって、アプリケーションパフォーマンス管理ソリューションAppDynamicsのオブザーバビリティ(可観測性)が強化されると述べた。Ciscoは3年ほど前にAppDynamicsを約37億ドルで買収した。
同社は、Dashbaseのログ/イベント分析テクノロジーをAppDynamicsプラットフォームに統合することで、「テクノロジーやユーザー、ビジネスといった領域を横断」して、データの複雑さを一元管理、統制し、顧客のデジタル変革を加速していけるようになるとしている。
AppDynamics担当のゼネラルマネージャーLinda Tong氏は、「Dashbaseによって顧客は、クラウドと従来型の環境を横断する、より幅広く、極めてユニークかつ比類ないデータソースを、大規模に、かつ高いパフォーマンスでサポートできるようになる結果、パフォーマンス関連の問題についてより深い洞察が得られるようになる」と述べた。
AppDynamicsのポートフォリオは、Ciscoにとってますます重要性を増している。Ciscoは買収したAppDynamicsによって、ソフトウェアの取り組みを加速させるとともに、企業によるアナリティクス投資を獲得する手段となった。AppDynamicsのソフトウェアは、アプリケーション間を流れるメトリクスを監視できるため、アナリティクスとモニタリングを融合させている。また最近では、AppDynamicsの自動化や機械学習(ML)を中心とした機能も強化されている。
買収条件は明らかにされていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。