「顧客主体のDX推進」を支援するCTCの新サービスとは

松岡功

2020-12-17 07:00

 本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が提供する「企業のDX支援サービス」を取り上げる。

企業のデータ活用を通したDXを総合的に支援

 CTCは先頃、企業のデジタル活用についての総合的な支援サービスの提供を開始すると発表した。ビジネスでのデジタル活用について、課題や目標といったテーマ選定から施策の決定、プランニング、基盤となるシステム構築まで、企業のデータ活用を通したデジタルトランスフォーメーション(DX)を総合的に支援するサービスである。

 このサービスの対象となるのは、デジタル活用を軸としたイノベーションの実現と価値の創出を目指す企業や、これからDXに取り組もうとする企業だ。

 DXに関心が高まっている中で、各企業では、さまざまなデータをビジネスで生かすデジタル活用に取り組んでいるが、ビジョンや目的の定義、課題の明確化、推進方法、システム化などで課題を抱えているケースも多く見られる。

 そこで今回、CTCはこれまでのデジタル技術を用いた課題解決のアプローチを通じて蓄積したノウハウを集約し、体系化することで、顧客の状況に合わせ、顧客自身でDX推進を継続的に取り組むことを可能にする、総合的なデジタル活用の支援サービスである「デジタル活用アドバイザリーサービス」と、データ活用関連サービス群「データ活用プランニングサービス」、「データ活用基盤アセスメントサービス」を提供することにした。

 デジタル活用アドバイザリーサービスは、DX推進プロジェクトへ指南役として参加し、顧客と密に連携することによって取り組みを支援する「プロジェクト/チーム支援」や、プロセスマイニングの手法を用いて課題を可視化し、問題点を見つける「業務プロセス分析」、ワークショップを通じて解決可能な課題の掘り起こしと優先順位付けを行う「テーマの創出」、テーマの評価と優先順位付けを支援する「テーマアセスメント」などのアプローチから成り、顧客の状況や目的に応じて提供する。

 データ活用プランニングサービスでは、策定したデータ活用のテーマをもとに、施策の具体化計画を支援。実際にデータを活用してほしい営業やマーケティングなどの顧客の組織とも調整して、データ活用におけるゴールや完了基準を明確にし、施策実現のためのプランを策定する。(表1

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