ウエルシア薬局は、全国1673店舗で利用される大規模調剤チェーン薬局向け総合経営支援システムの基盤に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用し、稼動を開始した。日本オラクルが発表した。
ウエルシア薬局は、調剤薬局併設ドラッグストアを展開しており毎月約140万枚の処方せんを受け付けている。店舗や本部従業員の調剤薬局関連業務を支える総合経営支援システムのデータベース基盤に「Oracle Database」を利用している。
同社はデジタルトランスフォーメーション(DX)の積極的な推進や急速な事業および店舗拡大に伴い、新規サービス展開や新規店舗での迅速なシステム導入を可能にするため、システム基盤のパブリッククラウドへの移行を検討し、長年利用してきた「Oracle Database」との親和性、価格性能を評価し、「OCI」で提供される「Oracle Database Cloud Service」を選定した。
今回の移行により、課題となっていた新規店舗への迅速なシステム展開や、リソースの増減もシステムを無停止で可能となり、拡張性向上とコスト最適化が図られた。運用面では、これまで年次の不要データの削除に約1日半システムを停止していたが、クラウド移行後はシステムを停止せずに実行できるなど、保守性を向上した。また、夜間バッチに要する時間がオンプレミス環境と比較すると約2時間短縮されるなどの効果をもたらしているという。