小池酸素工業、オラクルのクラウドERPを採用--グローバル・サプライチェーンを最適化

NO BUDGET

2022-01-17 10:18

 ガス・溶接・切断の総合製造・販売事業を展開する小池酸素工業は、グローバル・サプライチェーンの最適化を目的に、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」と「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing(SCM)」製品群の調達、受注、サプライチェーンプランニングを採用した。日本オラクルが発表した。

 小池酸素工業が採用したのは、「Oracle Cloud ERP」と「Oracle Cloud SCM」製品群の調達管理システム「Oracle Fusion Cloud Procurement」、サプライチェーン・プランニングの支援する「Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planning」、受注管理クラウド「Oracle Fusion Cloud Order Management」。

 小池酸素工業は今回の採用で、部門間にまたがるプロセスを標準化し、フロントとバックオフィスのデータの一貫性が保持され、最適な需給計画を立案できるようになるとしている。また受注生産・出荷先データが可視化されることで、受注から出荷のリードタイムが短縮され、顧客への迅速かつ的確な対応につながるという。

 従業員視点では、手作業でやり取りしていた部門間情報を一元化し、処理が自動化されることで業務効率を促進できる。また経営においては、サプライチェーンから会計までのオペレーションが可視化され、集中購買でコストを抑制しながら過剰在庫の解消や多様な分析による迅速な意思決定を促し、収益率の向上が期待できる。

 同社は、これまで顧客、従業員、経営の3つの視点でそれぞれ課題を抱えていた。顧客視点では、紙ベースの受注簿管理により処理に工数がかかり、顧客のニーズをリアルタイムに把握できず迅速な受注管理が困難だった。また従業員視点では、複数のシステムを介した煩雑な業務が増大していることに加え、シニア人材の退職に伴う業務の継承に対する懸念もあった。さらに経営視点では、分散されたデータとその収集のために、正確な損益把握に時間がかかり、迅速な意思決定に課題があった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]