NECは3月29日、顔認証製品「NeoFace Monitor」のソフトウェアとクラウドサービスをそれぞれバージョンアップし、テレワーク時のセキュリティ対策を強化する新機能を加えて提供を開始した。
ソフトウェアの最新版となるNeoFace Monitor V6では、認証登録されたユーザー以外の人物がPCの画面をのぞき見した際に、瞬時に画面をロックしたり、ユーザーやPCの管理者にアラートを通知したりできるようになった。オフィスや自宅以外の場所での業務時におけるのぞき見からの情報漏えいを防ぐ。なお、プレゼンテーションなどによる一時的なPCの共有や特定部門のみの使用といったケースでは、この機能をオフにできる。
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のぞき見防止機能イメージ
また、自宅や外出先のPCからリモートデスクトッププロトコル(RDP)などを経由してオフィスの自席PCなどに遠隔ログオンできるようになったほか、ワンタイムパスワード(OTP)併用時におけるOTPの有効期限の設定やユーザー自身による顔情報の登録、ログオンアカウントのプルダウンによる選択など、運用性を改善する機能拡充を図っている。
クラウドサービス最新版のNeoFaceMonitor クラウド版 R1.2では、PC以外にスマートフォンやタブレット端末でのブラウザーで認証できるようになった。また、外部クラウド連携では従来のサイボウズOfficeおよびGoogle Workspaceに加えて、MicrosoftのAzure Active Directory(Azure AD)経由でのMicrosoft 365利用と、SAML対応サービスとの連携設定(場合により事前検証が必要)を可能とした。
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SAML連携イメージ
新版の提供開始日は、NeoFace Monitor V6が4月6日、NeoFaceMonitor クラウド版 R1.2が同8日となる。