KADOKAWAグループのデジタル戦略を担い、電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」を運営するブックウォーカーは、従業員約250人を対象にコミュニケーションツール「Unipos」を導入した。同ツールを提供するUniposが5月25日に発表した。
同ツールでは、従業員同士が「貢献に対する称賛」と「少額のインセンティブ」を送り合う機能を使い、組織を変える行動の増加を図る。経営と現場、部署間、上司と部下間の関係性を改善し、従業員の離職予防や生産性向上を支援する。
ブックウォーカーでは、UniposのポイントをBOOK☆WALKERのポイント「BOOK☆WALKERコイン」と交換するユニークな形態を取っている。これにより、社内コミュニケーションの活性化に加え、従業員の自社サービス利用を促進する。
同社では、コロナ禍に伴うテレワークへの移行により、同僚の顔と名前が一致しない従業員が増加。直接顔を合わせる機会が多くないため、会話をしたことがないケースも出てきた。 また、採用の拡大や子会社との合併により新たな事業も生まれ、異なる事業を担当する従業員同士は双方がしている業務を把握できていない状態になっていたという。
同社は複数の事業を持つことから、自社の中核事業であるBOOK☆WALKERに日常的に触れる機会がない従業員もいる点に着目し、UniposのポイントをBOOK☆WALKERコインと引き換えることにした。
同社の従業員の多くは、漫画や書籍などを好み、日常的に購入しているという。ポイントをBOOK☆WALKERコインと交換することは、自社サービスへの理解を促進したり、異なる事業を担当する従業員からもサービス向上につながるアイデアをもらったりできると期待される。同社はUniposの利用により、良い行動への称賛や可視化、心理的安全の醸成によるコミュニケーション課題の解決、自社サービスの品質向上を目指している。