弁護士ドットコムは、2022年10月から実施する「termhub(タームハブ)」の実証実験に向けて、リクルートと業務提携契約を締結し、共同開発を開始した。termhubは、企業の利用規約やプライバシーポリシーの適切な管理支援を目的としたサービス。
今回の発表の背景について、弁護士ドットコムは、2022年4月の個人情報保護法改正にも現れているように消費者と企業の関係は大きく変化し、企業はユーザーに対して誠実に向き合うことがますます求められていると述べる。利用規約やプライバシーポリシーは企業と、その商品やサービスを利用するユーザーとの最初のコミュニケーションの場であり、2者間の関係性を表すものだと考えているという。
一方でウェブサービスの増加は顕著であり、規約やプライバシーポリシーを掲出するシーンも比例して増えている。規約を正しく運用しようとすればするほど、法務を中心とした管理部門の規約や同意情報の管理は複雑になり業務の負荷は高くなる構造だという。
上記のような課題に対してtermhubは、利用規約や同意情報の管理業務を支援し、法務担当の負荷を削減、企業がユーザーと誠実な関係を構築する社会の実現に貢献していくと説明する。
termhubは、弁護士ドットコムが持つ「クラウドサイン」などの法務向けSaaSの運営知見やリーガル領域における専門性と、リクルートの新規事業開発室内のノウハウを組み合わせることで、法務部門の業務や課題に適したサービスの拡張や利便性向上を目指しており、共同開発が開始されたという。
termhubでは、管理システムを用いることで、企業の法務などの管理部門が作成したウェブサイトの各規約の承認申請から掲出、更新までをワンストップで管理することが可能となる。また、各規約へのユーザーの同意情報はデータベースで管理され、必要に応じて企業が閲覧・出力することができる。