日産自動車、補修部品の入出庫管理システムに「IBM Cloud」を採用

藤本和彦 (編集部)

2022-11-28 14:35

 日産自動車は、補修部品システムの入出庫を管理するシステムに「IBM Cloud」のIaaS「Power Virtual Server」を採用した。システム構築はキンドリルが支援し、8月に運用を開始している。日本IBMとキンドリルジャパンが11月28日に発表した。

 同システムでは長年、日本IBMの「IBM Power Systems」が活用され、システムの安定性と信頼性を維持してきた。日産ではITインフラのクラウドへの移行を進めており、同システム環境の更新に当たっても、クラウドへの移行を検討していた。

 日本IBMと日産は、これまでに蓄積された既存のプラットフォーム資産やOracle製品などのソフトウェアポートフォリオを変更することなく、UNIX OS「AIX」とミドルウェアのバージョンを最新にし、クラウド化が可能なPower Virtual Serverへの移行を検討した。評価と検証はキンドリルと実施した。

 キンドリルは、長年にわたるクラウドの構築・移行の実績と、IBM CloudおよびPower Virtual Serverの製品知見を生かし、日産や複数の関連ベンダーと協業しながら構築を支援した。2021年9月に移行作業を開始し、2022年8月にはPower Virtual Serverを用いた新システムでの運用を開始している。

 新システムとしてIBM CloudとPower Virtual Serverを利用することにより、ホストシステムや周辺システムとの接続性を維持し、従来の業務プロセスを変更することなく、アプリケーションの更新をより柔軟かつ迅速に対応できるようになったとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  4. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  5. セキュリティ

    高まるOTセキュリティの重要性、侵入による「ブランド価値低下」を多くの企業が指摘

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]