NTTデータは、社外から調達するIT製品/サービスに関する機密性の高いデータを分析し、能動的にインサイト(洞察)を引き出すため、Qlik Technologies(Qlik)のBIツール「Qlik Sense」を採用した。Qlikの日本法人クリックテック・ジャパンが2月2日に発表した。
NTTデータは、デジタルとITの最適化およびマネージドサービスによるビジネス変革に取り組み、顧客が自信を持ってデジタル化へ移行できるよう支援している。同社ではこれまで複数の事業部門において、製品選定、見積取得、購買発注などの購買オペレーションに時間がかかっていたという。
NTTデータは自社のセキュリティサービス基盤「A-gate」にQlik Senseを搭載し、複数の形式で保管されている全社的なデータの収集・加工・分析を自動化・効率化した。パブリッククラウド環境でのデータ分析を希望する顧客のニーズに応えるために開発された同基盤を活用し、データに基づいた意思決定を行えるようになったほか、運用コストも削減されたという。
NTTデータ プロキュアメント部 課長の岡田百世氏は「近年のAI(人工知能)やIoTといったテクノロジーの劇的な進歩に伴い、顧客提供価値の向上や競争優位性の獲得に向けて、当社におけるデータ活用の重要性は日々高まっている。われわれも自社が保有している調達データに着目し、Qlik Senseを使って価値を得ることで、適切なデータを適切な人に提供するとともに、データドリブンな意思決定が可能となり、ビジネス全体のイノベーションを加速できるようになった」とコメントしている。