王子製紙グループは国際会計基準(IFRS)対応に向けた次期会計システムとして経営管理ソフトウェア「GLOVIA SUMMIT GM」を採用した。新システムは2013年4月から稼働する予定。富士通と富士通マーケティングが2月9日に発表した。
王子製紙グループ内の情報システムの開発と運用を担う王子ビジネスセンターは、王子製紙が利用する統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP 6.0」と、グループ会社の38社が利用する会計システムの運用と保守を展開している。王子製紙グループは、IFRS対応を基軸にしたグループの会計業務の改善と会計共通基盤の強化を図るため、2009年からシステムの影響度分析を始め、約1年半かけてIFRSに対応した新会計システムを選定している。
新会計システムの構築イメージ
IFRS対応では、親会社のシステムをグループ会社に展開、統一するというのが一般的だ。だが、王子ビジネスセンターはコスト負担やシステムへの影響範囲などを分析した結果、SAP ERPでのIFRS対応とグループ統一では、会計や周辺システム、アドオン資産への影響が大きく、コストもかかると判断。グループ会社38社はGLOVIA SUMMIT GMに統一して、IFRSに対応し、王子製紙本体は利用中のSAP ERPとGLOVIA SUMMIT GMを連携させて、日本基準仕訳データに関連付けることで、IFRSに対応することを決定している。
日本基準とIFRSの複数帳簿でのデータ量とシステムを利用するグループ会社数の増加への対応、そしてシステム運用効率化のため、王子ビジネスセンターが運用するプライベートクラウドにシステムを構築して、グループ会社に提供していく。現在稼働しているサーバ3台を1台に統合する。会計システムを利用するグループ会社の数を増やし、債権債務管理機能も強化していく。IFRS対応に加えて、グループ内の経理業務レベルを向上させるとともに、業務の効率化、連結決算早期化も目指すという。
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