ネット専業銀行の楽天銀行は国際会計基準(IFRS)対応の基盤となる新規事務プロセスと会計システムの整備を2011年12月末に完了させ、2012年4月から稼働させる。日本オラクルとプライスウォーターハウスクーパースが2月1日に発表した。
楽天グループは、国内外の投資家に目を向け、グローバルスタンダードである会計基準を採用すべきという思想のもと、IFRS対応を検討してきている。楽天銀行は2010年5月にイーバンク銀行から楽天銀行に商号を変更、2010年10月に楽天の完全子会社になっている。
IFRS対応策として、会計システムにオラクルの統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS)」を採用。複数の会計基準対応が標準で整備されているためだ。プロジェクトは約12カ月で完了している。
プライスウォーターハウスクーパースは(1)全社プロジェクトの推進、(2)会計方針の策定、(3)日本基準との会計基準差異が発生する金融商品についてIFRS対応仕訳を生成するための事務とシステム構築の支援――といった作業を担当している。