KVH、新イーサネットサービス「etherXEN」--帯域を動的に調整する機能を提供

NO BUDGET

2014-05-08 16:42

 KVHは5月7日、新イーサネットサービス「etherXEN」を発表した。大企業やサービスプロバイダー向けに提供する。

 SDN(Software-Defined Networking)に対応する米Cyanのパケットオプティカル「Z」シリーズとカナダAccedian Networksの「Metro NODE LT/GT」シリーズを採用している。一定の帯域幅の提供に加え、トラフィック需要の増減に応じて最大1Gbps、10Gbps、100Gbps(2015年以降の提供)までの帯域を動的に調整できる“バースト”機能を8月から提供する。

 etherXENは、5月から提供する帯域保証型と8月から提供するバースト型で構成される。

 帯域保証型は、ポイント-ポイント回線の「EPL(Ethernet Private Line)」とポイント-マルチポイント回線の「EVPL (Ethernet Virtual Private Line) 」の2種類。バースト型はポイント-ポイント回線の「EPLバースト」、ポイント-マルチポイント回線の「EVPLバースト」の2種類となっている。

 帯域保証型では、機器やインターフェースを交換せずに1Mbpsから1Gbpsの範囲で帯域を変更できる。etherXENで使用する回線終端装置では、複数の回線を提供でき、回線の追加や帯域のアップグレードをする際には、通常6週間以上かかる導入期間を最短10営業日に短縮するという。

 簡素化されたフラットなアーキテクチャで日本の主要な通信事業者の帯域保証型と比較して最大約30%減という低価格で提供できるとしている。コアネットワークは冗長、顧客ビルまでのアクセス回線も冗長可能という。障害時にはネットワークが50ミリ秒以内で切り替わり、業界トップクラスのSLAを提供するとしている。

 Cyanの「Blue Planet SDNプラットフォーム」でネットワークサービスの自動化やオーケーストレーションを将来的に実現できるという。クラウドやデータセンターで必要とされる拡張性や柔軟性を実現するためのネットワークアーキテクチャを備えており、他の日本の通信事業者を利用している企業に新たな選択肢を提供するとしている。

 IaaS/PaaS「Amazon Web Services(AWS)」の専用線接続サービス「AWS Direct Connect」に対応する「etherXEN for AWS」も5月から提供する。8月からは、多拠点接続型広域イーサネットサービス「etherXEN Multi-Connect」も提供する。

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