百十四銀行は5月7日、「地銀共同化システム」を稼動開始したと発表した。地銀共同化システムとは、同行と常陽銀行、十六銀行、南都銀行、山口フィナンシャルグループの参加金融機関と、三菱東京UFJ銀行および日本IBMが共同で運営するシステムで、1月に常陽銀行でも稼動を開始している。
同システムは、三菱東京UFJ銀行の現行システムを基に、参加金融機関の共通のニーズと個別ニーズを反映させて構築したもの。三菱東京UFJ銀行が開発した業務ソフトは継続的に参加金融機関に提供される。
共同化する業務は、預金、融資、外為などの勘定系に加え、インターネットバンキングといったダイレクトチャネル系や情報系など。システムの開発や保守、運用は、日本IBMに委託される。開発および運用要員は、同社の子会社として設立した地銀ITソリューションに集約し、システム経費の削減を図る。
今後、2007年度中には十六銀行が、2008年度には南都銀行が、地銀共同化システムに順次移行する。新たに参加する山口フィナンシャルグループ傘下の山口銀行ともみじ銀行も、開発の具体的な検討を進める。