SAS Institute Japanは4月23日、横浜銀行が同行のカスタマーリレーションシップ管理(CRM)戦略の一環として、SASの金融機関向けのマーケティングを支援する「イベント・ベースド・マーケティング(EBM)ソリューション」の採用を決定したことを発表した。
横浜銀行では、以前から「ダイレクトメール」や「コールセンター」などを中心に、顧客の取引情報を活用したマーケティング活動を行なっていた。しかし、顧客との接点としては限定的であり、営業店など実際のチャネルにもその対象を広げ、さらに静態的な取引情報だけでなく、動態的な取引情報の変化も捉えることで、顧客のニーズに的確に対応できる仕組みが必要と考えていた。
このような背景からSASのEBMソリューションの採用を決定。新しいシステムを利用して、個人顧客の取引情報の変化(イベント)から顧客のニーズを捉え、顧客ごとに有用な金融情報やサービスを提案するなど、きめ細かい対応により顧客満足度の一層の向上を目指している。
EBMソリューションを活用したシステムは、エヌ・ティ・ティ・データ・フォースが構築中で、2008年1月の稼働を計画している。今後は、横浜銀行の関連会社である浜銀総合研究所を含めた4社で、EBMのモデル構築を推進していく方針だ。