The Apache Software Foundationは20日(米国時間)Java EE 5に準拠したApache Geronimo 2.0.1をリリースした。
Apache Geronimo 2.0系列の正式なバージョンの公開は、当初2007年6月末から7月に予定されていたが、8月下旬のリリースと予定より2ヶ月近く遅れた形だ。
Geronimoは、Servlet/JSPのコンテナとして、Apache Tomcat 6とJetty 6の2つのディストリビューションが用意されている。日頃慣れ親しんでいるコンテナを利用すると良いだろう。なお、Webサービスの「JAX-WS 2.0(JSR-224)」の実装に、2つのディストリビューションでは違いがある。Apache Tomcat 6では、Apache Axis2が利用されている。一方で、Jetty 6ではApache CXFが利用されている。
また、Java EE 5の環境では、アノテーションが利用されるためJDK5.0以降が必須となることに注意されたい。
リリースノートによると、8月13日にリリースしたApache Geronimo 2.0には、起動しているサーバーにリモートからユーザー名の認証なしにログインできるというセキュリティー上の問題があった。このため、2.0系列の正式リリースは「2.0.1」が初となる。
2007年6月4日にリリースされた、「Apache Geronimo 2.0-M6-rc1」にてJava EE 5.0 TCKをパスしていた。オープンソースのJava EE 5互換性試験をパスしたアプリケーションサーバーは、参照実装であるGlassFishとApache Geronimoの2つである。
オープンソースのJava EE 5対応では、実績のあるJBoss ASの5.x系列の正式リリースを待つのみとなった。