ヴイエムウェア、次世代のデータセンター用仮想化ツール「VMware vSphere」を発表

文:Roger Howorth(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2009-02-25 17:57

 仮想化技術大手のVMwareが、次世代のデータセンター用仮想化ツール「VMware vSphere」を発表した。

 仏カンヌで開催した自社イベント「VMworld Europe 2009」のステージで、VMwareのプレジデントPaul Maritz氏は、VMware vSphereを利用すれば、企業はすべてのワークロードを仮想化できると述べた。

 「VMware vSphereでわが社の既存インフラ製品を少しずつ置き換えていくことになる」とMaritz氏は述べ、同スイートの最初の製品は2009年中に発表すると続けた。「VMware vSphereの上に最新の『vCenter Suite』がのる。サービスレベル管理に向け、段階的にステップを取っていく考えだ」(Maritz氏)

 Maritz氏によると、VMwareはデスクトップ仮想化製品「VMware View」のリリースを2009年内に完了するという。VMware Viewは、デスクトップをサービスとして配信する製品だ。

 Maritz氏はまた、Intelと「vPro」技術で提携したことも発表した。「本日、われわれはIntelと正式に提携した。中央管理技術を活用しながらクライアント側のハイパーバイザについて共同で作業していく」とMaritz氏は述べている。

 VMwareの目標は、仮想マシン技術を使って企業の全てのデスクトップをプロビジョニングすることだ。ほとんどのユーザーはシンクライアント端末を使って自分のデスクトップにアクセスし、モバイルユーザーや特別なアプリケーションを使うユーザーは、ノートPCや高性能のワークステーション上で仮想マシンを動かすという構図だ。

 「われわれは自社デスクトップ仮想化技術を利用して、ノートPCや高性能デスクトップが端末上で仮想環境を安全にホスティングできるようにする」とMaritz氏。「デスクトップ仮想マシンをシッククライアント(thick client)端末に送って、ユーザーのデータを流し、変更情報を送信し返すことができる」(Maritz氏)

 Maritz氏はまた、VMware vSphereの統合された高可用性と信頼性により、100%の耐障害性を提供するとも述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. 運用管理

    IDCレポートが明かす、AI時代において「プライベートAIインフラ」が企業競争力に果たす役割と効果

  3. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]