野村総合研究所(NRI)は12月18日、SAPアプリケーションへの対応機能を追加したテスト自動実行支援ツール「てぷらぱ Type-Q for SAP」の販売を開始したことを発表した。
てぷらぱ Type-Q for SAPは、「SAP GUI for Windows 6.40/7.10」を対象にして、SAPアプリケーションのGUIのテストを行う。
Excelのインターフェースを利用してテストスクリプトの作成と修正を容易にして、証跡の保管や比較を行う機能でテスト準備から比較検証までの全テストプロセスの省力化を実現するという。SAPアプリケーションに対するテスト自動化を容易にして、バージョンアップやパッチリリースごとに行う回帰テストのコスト削減が可能になるという。
SAPアプリケーションは多くの企業に導入されており、専用テストツールも提供されている。だが、既存のテストツールは、テストスクリプトの作成や修正、画面キャプチャといった証跡の保存が難しく、ツール活用でテスト省力化の効果があまり出ていない状況にあるという。また、OSやアプリケーションのバージョンアップやパッチリリースごとの回帰テストに大きな工数やコストがかかるために、テストの全工程を効率化したいというニーズが寄せられていたという。
てぷらぱは、“Test Platform Package”(テスト・プラットフォーム・パッケージ)の略称から名付けられ、NRIの長年の開発テストに関するノウハウをまとめ、テスト自動実行の準備からテスト結果の検証までをトータルにサポートするツール。Excelを利用してテストスクリプトを作成することで、GUIアプリケーションテストの準備から比較検証までの全工程で省力化を実現しているという。
同社試算によれば、手動でのテストに比べて最大75%の工数削減を実現できるとしている。ウェブアプリケーションに特化した「てぷらぱ Type-R」とWindowsアプリケーションなどの幅広いアプリケーションに対応する「てぷらぱ Type-Q」の2つのシリーズがある。