富士通は12月20日、設置面積が世界最小という新型サーバ「PRIMERGY TX120」の販売を開始した。税別価格は18万9000円からとする。2007年2月中旬に出荷を始める。
PRIMERGY TX120は、2.5インチSerial Attached SCSI(SAS)対応ハードディスク(HDD)や小型ヒートパイプの採用などにより、既存モデル「PRIMERGY TX150 S5」に比べ設置面積が3分の1、容積が4分の1になった。設置面積は395平方センチメートルで、スリムタワー型デスクトップPC本体と同等という。縦置きと横置きのどちらでも設置できる。
ヒートパイプ冷却方式や、サーバ内部の温度に応じて冷却ファンの回転数を制御する機能、熱源となるプロセッサと冷却ファンを直線配置する構造を採用し、「32dB以下という世界最高水準の静音性を実現した」(富士通)。
小型化の一方で、リモートサービス機能の標準搭載やRAID1機能付きSASコントローラなどで、富士通は「サーバとしての堅牢性を確保した」とする。
プロセッサは、デュアルコア インテルXeon 3070(動作周波数2.66GHz)または同3040(同1.86GHz)。2.5インチHDDと組み合わせたことで、最大構成時でも消費電力を175Wに抑えた。
富士通では、PRIMERGY TX120の目標販売台数を3年間で3万台としている。